を受けつゝわが目にこれを反映《てりかへ》らしむる如く見えたり 四―六
しかしてわが今述べんとするところは、聲これを傳へ、墨これを録《しる》しゝことなく、想像もこれを懷《いだ》きしことなし 七―九
そは我見かつ聞きしに、嘴《くちばし》物言ひ、その聲の中にはわれら[#「われら」に傍点]とわれらの[#「われらの」に傍点]との意《こゝろ》なるわれ[#「われ」に傍点]とわが[#「わが」に傍点]と響きたればなり 一〇―一二
いふ。正しく慈悲深かりしため、こゝにはわれ今高くせられて、願ひに負けざる榮光をうけ 一三―一五
また地には、かしこの惡しき人々さへ美《ほ》むるばかりの――かれら美《ほ》むれど鑑《かゞみ》に傚《なら》はず――わが記念《かたみ》を遺しぬ。 一六―一八
たとへば數多き熾火《おきび》よりたゞ一の熱のいづるを感ずる如く、數多き愛の造れるかの象《かたち》よりたゞ一の響きいでたり 一九―二一
是においてか我直に。あゝ永遠《とこしへ》の喜びの不斷の花よ、汝等は己がすべての薫《かをり》をたゞ一と我に思はしむ 二二―二四
請ふ語りてわが大いなる斷食《だんじき》を破れ、地上に食物《くひもの》をえざり
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