第三十三曲

神よ[#「神よ」に白丸傍点]異邦人《ことくにびと》は來れり[#「は來れり」に白丸傍点]、淑女等涙を流しつゝ、忽ちみたり忽ちよたり、かはる/″\詞を次ぎてうるはしき歌をうたひいづれば 一―三
ベアトリーチェは憐み歎きて、さながら十字架のほとりのマリアのごとく變りつゝ、彼等に耳をかたむけぬ 四―六
されどかの處女《をとめ》等彼にそのものいふ機《をり》を與へしとき、色あたかも火のごとく、たちあがりて 七―九
わが愛する姉妹等よ、少時《しばらく》せば汝等我を見ず[#「せば汝等我を見ず」に白丸傍点]、またしばらくせば我を見るべし[#「またしばらくせば我を見るべし」に白丸傍点]と答へ 一〇―一二
後|七者《なゝたり》をこと/″\くその前におき、我と淑女と殘れる聖《ひじり》とをたゞ表示《しるし》によりてその後《うしろ》におくれり 一三―一五
彼かくして進み、その第十歩の足いまだ地につかじとおもはるゝころ、己が目をもてわが目を射 一六―一八
容《かたち》を和らげて我に曰ふ。とく來れ、さらば我汝とかたるに、汝我に近くしてよくわが言《ことば》を聽くをえむ。 一九―二一
我その命にし
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