てほかにむかはしめざりし女既にわが目に入りたればなり 九一―九三
彼はかの二樣の獸の繋げる輦《くるま》をまもらんとてかしこに殘るもののごとくひとり眞《まこと》の地の上に坐し 九四―九六
七のニンフェは北風《アクイロネ》も南風《アウストロ》も消すあたはざる光を手にし、彼のまはりに身をもてまろき圍《かこひ》をつくれり 九七―九九
汝はこゝに少時《しばらく》林の人となり、その後かぎりなく我と倶にかのローマ即ちクリストをローマ|人《びと》の中にかぞふる都の民のひとりとなるべし 一〇〇―一〇二
さればもとれる世を益せんため、目を今|輦《くるま》にとめよ、しかして汝の見ることをかなたに歸るにおよびて記《しる》せ。 一〇三―一〇五
ベアトリーチェ斯く、また我はつゝしみてその命に從はんとのみ思ひゐたれば、心をも目をもその求むるところにむけたり 一〇六―一〇八
いと遠きところより雨の落つるとき、濃き雲の中より火の降るはやしといへども 一〇九―一一一
わが見しジョーヴェの鳥に及ばじ、この鳥木をわけ舞ひくだりて花と新しき葉と皮とをくだき 一一二―一一四
またその力を極めて輦《くるま》を打てば、輦はゆらぎてさ
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