。 一四五―一四七
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第四曲
心の作用《はたらき》の一部喜びまたは憂ひを感ずる深ければ、魂こと/″\こゝにあつまり 一―三
また他の能力《ちから》をかへりみることなしとみゆ、知るべし、我等の内部《うち》に燃ゆる魂、一のみならじと思ふは即ち誤りなることを 四―六
この故に聞くこと見るもの、つよく魂をひきよすれば、人時の過ぐるを知らず 七―九
そは耳をとゞむる能力《ちから》は魂を全く占《し》むる能力《ちから》と異なる、後者はその状《さま》繋《つな》がるゝに等しく前者には紲《きづな》なし 一〇―一二
我かの靈のいふところをきき且つはおどろきてしたしくこの事の眞《まこと》なるをさとれり、そは我等かの魂等が我等にむかひ 一三―
聲をあはせて、汝等の尋ぬるものこゝにありと叫べる處にいたれる時、日はわがしらざる間に裕《ゆたか》に五十を上《のぼ》りたればなり ―一八
葡萄黒むころ、たゞ一|束《たば》の茨《いばら》をもて、村人《むらびと》の圍《かこ》ふ孔《あな》といふとも、かの群《むれ》我等をはなれし後 一九―
導者さきに我あとにたゞふたり登りゆきし徑路《こみち》よりは間々《まま
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