る火の中にかくれぬ 一四八―一五〇
[#改ページ]
第二十七曲
今や日はその造主《つくりぬし》血を流したまへるところに最初《はじめ》の光をそゝぐ時(イベロは高き天秤《はかり》の下にあり 一―
ガンジェの浪は亭午《まひる》に燒かる)とその位置を同じうし、晝既に去らんとす、この時喜べる神の使者《つかひ》我等の前に現はれぬ ―六
彼焔の外《そと》岸の上に立ちて、心の清き者は福なり[#「心の清き者は福なり」に白丸傍点]とうたふ、その聲|爽《さわや》かにしてはるかにこの世のものにまされり 七―九
我等近づけるとき彼曰ひけるは。聖なる魂等よ、まづ火に噛まれざればこゝよりさきに行くをえず 一〇―
汝等この中に入りまたかなたにうたふ歌に耳を傾けよ。かくいふを聞きしとき我はあたかも穴に埋《いけ》らるゝ人の如くになりき ―一五
手を組合《くみあは》せつゝ身をその上より前に伸べて火をながむれば、わが嘗て見し、人の體《からだ》の燒かるゝありさま、あざやかに心に浮びぬ 一六―一八
善き導者等わが方にむかへり、かくてヴィルジリオ我に曰ふ。我子よ、こゝにては苛責はあらむ死はあらじ 一九―二一
憶《おも》へ
前へ
次へ
全396ページ中163ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング