いよ/\赤く見えしめ、また多くの魂のかゝる表徴《しるし》にのみ心をとめつゝ行くを見たり 七―九
彼等のわが事を語るにいたれるもこれが爲なりき、かれらまづ、彼は虚《むな》しき身のごとくならずといふ 一〇―一二
かくていくたりか、燒かれざる處に出でじとたえず心を用ゐつゝ、その進むをうるかぎりわが方《かた》に來れる者ありき 一三―一五
あゝ汝おそき歩履《あゆみ》のためならずして恐らくは敬《うやまひ》のために侶のあとより行く者よ、渇《かわき》と火に燃ゆる我に答へよ 一六―一八
汝の答を求むる者我獨りに非ず、此等の者皆これに渇く、そのはげしきに比《くら》ぶればインド人《びと》又はエチオピア人の冷《つめた》き水にかわくも及ばじ 一九―二一
請ふ我等に告げよ、汝未だ死の網《あみ》の中に入らざるごとく、身を壁として日を遮《さへぎ》るはいかにぞや。 二二―二四
その一《ひとり》斯く我にいへり、また若しこの時新しき物現はれて心をひくことなかりせば、我は既にわが身の上をあかせしなるべし 二五―二七
されどこの時顏をこの民にむけ燃ゆる路の正中《たゞなか》をあゆみて來る民ありければ、我は彼等をみんとて詞をとゞめ
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