わた》したればなり 一―三
さればあたかも必要の鞭《むち》にむちうたるゝ人、いかなる物あらはるゝとも止まらずしてその路を行くごとく 四―六
我等はひとりづつ徑《こみち》に入りて階《きざはし》を登れり(階狹きため昇る者並び行くをえず) 七―九
たとへば鸛《こうづる》の雛、飛ぶをねがひて翼をあぐれど、巣を離るゝの勇なくして再びこれを收むるごとく 一〇―一二
わが問はんと欲する願ひ燃えてまた消え、我はたゞいひいださんと構ふる者の状《さま》をなすに過ぎざりき 一三―一五
歩《あゆみ》速かなりしかどもわがなつかしき父は默《もだ》さで、汝|鏃《やじり》までひきしぼれる言《ことば》の弓を射よといふ 一六―一八
この時我これにはげまされ、口を啓きていふ。滋養《やしなひ》をうくるに及ばざるものいかにして痩するを得るや。 一九―二一
彼曰ふ。汝若しメレアグロの身が、炬火《たいまつ》の燃え盡くるにつれて盡きたるさまを憶ひ出でなば、この事故にさとりがたきにあらざるべく 二二―二四
また鏡に映《うつ》る汝等の姿が、汝等の動くにつれて動くを思はば、今硬くみゆるもの汝に軟かにみゆるにいたらむ 二五―二七
されど汝望
前へ
次へ
全396ページ中151ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング