一二四―一二六
彼等はさきに我ひとり後《あと》よりゆけり、我は彼等のかたる言葉に耳を傾け、詩作についての教へをきくをえたりしかど 一二七―一二九
このうるはしき物語たゞちにやみぬ、そは我等路の中央《たゞなか》に、香《にほひ》やはらかくして良き果《み》ある一本《ひともと》の木を見たればなり 一三〇―一三二
あたかも樅《もみ》の、枝また枝と高きに從つて細きが如く、かの木は思ふに人の登らざるためなるべし、低きに從つて細かりき 一三三―一三五
われらの路の塞がれる方《かた》にては、清き水高き岩より落ちて葉の上にのみちらばれり 一三六―一三八
ふたりの詩人樹にちかづけるに、一の聲葉の中よりさけびていふ。汝等はこの食物《くひもの》に事缺かむ。 一三九―一四一
又曰ふ。マリアは己が口(今汝等のために物言ふ)の事よりも、婚筵のたふとくして全からむことをおもへり 一四二―一四四
昔のローマの女等はその飮料《のみもの》に水を用ゐ、またダニエルロは食物《くひもの》をいやしみて知識をえたり 一四五―一四七
古《いにしへ》の代《よ》は黄金《こがね》の如く美しかりき、饑ゑて橡《つるばみ》を味《あぢ》よくし、渇き
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