トは第八節 pedes meos(わが足を)に終る、天使等これをうたひダンテに代りてベアトリーチェに答へ、彼はダンテの主を待ち望めるを告げしなり
八五―八七
【スキアヴォーニアの風】スラヴォニア、東北の風。スラヴォニアはユーゴスラヴィアの一地方
【イタリアの背】アペンニノ山脈
【生くる梁木】森の樹木
八八―九〇
【陰を失ふ國】アフリカ。日光直下して陰なき時あり
【己の内に】上層の雪南風に溶けて下層に沈み入るをいふ
九一―九三
【とこしへの球の調】諸天の調(天、一・七六以下參照)
九七―九九
【氷】憂ひ
【息と水】歎息と涙
一〇〇―一〇二
【慈悲深き】pie 天使の敬虔にして慈悲あるをあらはせる語
一〇三―一〇五
汝等神の永遠の光の中に常に目さめて萬の事を視、夜と眼に妨げらるゝ間なければ人の世に行はるゝほどの事一として汝等の目より洩るゝはなし
一〇六―一〇八
汝等悉く世人の行爲を知るがゆゑにわが答へは汝等の知らざることを汝等に告げんがためになさるゝにあらず、ダンテをしてよくわが詞をさとらせその罪の大なるに應じてその悔いを大ならしめんがためなり
一〇九―一一一
【諸天】原文、大いなる輪。諸天が自然にその力を人に及ぼしよき星の下に生れし者を善にむかはせあしき星の下に生れし者を惡にむかはしむるをいふ
一一二―一一四
【その雨の】神の惠みの雨人に降れどその降る次第にいたりては人智何ぞこれをきはむるをえむ
一一五―一一七
【生命の新たなるころ】若き時
【すべての良き】天賦の才能をみちびいて若き時の期待に背かざる效果をあぐるをうべかりしに
一二一―一二三
【しばらく】ダンテがベアトリーチェを初めて知りし時よりこの方この戀人の死にいたるまで
一二四―一二六
【第二の齡】人生に四期あり、第一期は Adolescenza(發育時代)といひて二十五歳に終り第二期は Gioventute(壯年時代)といひて四十五歳に終る(『コンヴィヴィオ』四、二四・一以下參照)、ベアトリーチェの死せるはその二十五歳のはじめなれば即ち人生第二期の閾にいたりて一時の生を永遠の生に變へしなり
【他人】他の婦人。地上の事に專らにして天上の事に遠ざかれる意を寓す
一三三―一三五
【默示】神の。ベアトリーチェがダンテの異象の中にあらはれしこと『新生』四〇にその例あり
一三六―一三八
ダンテを正路に呼戻し罪の中より救ふ
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