゙ところ(九一―三行參照)

七九―八一
【汝我を】詩篇九二の四に曰、主よ汝みわざをもて我を樂ませ給へり、我|聖手《みて》のわざを歡ばん。マテルダは樂園の中にあらはるゝ神の奇《くす》しきみわざをよろこびてほゝゑめるなり
八二―八四
【先に】ダンテ今は二詩人の先に立てり(一四五―七行參照)
八五―八七
ダンテはさきにスタティウスより淨火門内には風雨霜雪の異變なきよしを聞きて(淨、二一・四三以下)その眞なるを疑はざりしに今現に地上の樂園に風あり河あるをみてあやしめるなり
九一―九三
【至上の善】神。完全なる者神のみなれば、よく聖旨に適《かな》ふ者神の外にあることなし
【限りなき平和の】やがて天上の限りなき福を享けしむべき
九四―九六
始祖罪を犯して樂園より逐はれしをいふ(創世記、三・一以下)
九七―九九
水陸より發する一種の氣あり、太陽の熱度に應じ之に向ひて上昇す、門外の淨火及び人の世に風雨霜雪の變を起すもの即ちこの氣なり
一〇〇―一〇二
【鎖さるゝところ】淨火の門。風雨の異變門内に及ばず、これ地氣のこれより高く昇るあたはざるによる
以上スタティウスの言の眞なるを證す
一〇三―一〇五
以下地上の樂園に風あるの理を示す
【第一の囘轉】第九天、プリーモ・モービレ(第一動)と稱す。當時の天文によれば他の天球皆これに從ひ東より西に向ひて※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]轉す空氣亦然り、しかして地球は宇宙の中心にありて動かざるがゆゑに氣壓の變化なき處にてはたえず微風の東より西に吹くあり
一〇六―一〇八
【純なる】原文、生くる
【絆なき】氣壓の作用をうけざる
一〇九―一一一
草木風にあたれば各※[#二の字点、1−2−22]その自然に有する繁殖の力を風に滿たしこの風これを下方におくる
一一二―一一四
【かなたの地】人の住む地。地質と氣候に應じて風の散らせし力を受く
一一八―一二〇
【一切の種】各種の草木
一二一―一二六
以下樂園に水あるの理を説く。世の水脈は濕氣の冷却して水となれるものに補はるゝがゆゑにこれより流れいづる河或ひは溢れ或ひは涸るゝことあれども樂園の河は神の直接に造りたまふ水より成り、たえず聖旨によつて補はるゝがゆゑにかゝることなし
一二七―一二九
樂園の水一の泉よりいで、二の川となりて左右に流る、その一はレーテといひて罪業を忘却せしむる力を有し他はエウノエ(淨、
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