からず) 六七―六九
彼にむかひてわが導者、愚なる魂よ、怒り生じ雜念起らばその角笛に縋りて之をこころやりとせよ 七〇―七二
あわたゞしき魂よ、頸をさぐりてつなげる紐をえ、また笛のその大いなる胸にまつはるをみよ 七三―七五
かくてまた我に曰ひけるは、彼己が罪を陳ぶ、こはネムブロットなり、世に一の言語《ことば》のみ用ゐられざるは即ちそのあしき思ひによれり 七六―七八
我等彼を殘して去り、彼と語るをやめん、これ益なきわざなればなり、人その言《ことば》をしらざる如く彼また人の言をさとらじ 七九―八一
かくて左にむかひて我等遠くすゝみゆき弩《いしゆみ》とゞく間《あひ》をへだてゝまたひとりいよ/\猛くかつ大いなる者をみき 八二―八四
縛《しば》れる者の誰なりしや我はしらねど、彼|鏈《くさり》をもてその腕を左はまへに右はうしろに繋《つな》がれ 八五―
この鏈頸より下をめぐりてその身のあらはれしところを絡《ま》くこと五囘《いつまき》に及べり ―九〇
わが導者曰ふ、この傲《たかぶ》る者|比類《たぐひ》なきジョーヴェにさからひておのが能力《ちから》をためさんとおもへり、此故にこの報《むくい》をうく 九一―
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