なるべし 三七―三九
我等マーレボルジェの最後の僧院の上にいで、その役僧等《やくそうたち》我等の前にあらはれしとき 四〇―四二
憂ひの鏃《やじり》をその矢につけし異樣の歎聲《なげき》我を射たれば我は手をもて耳を蔽へり 四三―四五
七月九月の間に、ヴァルディキアーナ、マレムマ、サールディニアの施療所《せれうじよ》より諸※[#二の字点、1−2−22]の病みな一の濠にあつまらば 四六―
そのなやみこの處のごとくなるべし、またこゝより來る惡臭《をしう》は腐りたる身よりいづるものに似たりき ―五一
我等は長き石橋より最後の岸の上にくだり、つねの如く左にむかふにこの時わが目あきらかになりて 五二―五四
底の方《かた》をもみるをえたりき、こはたふとき帝《みかど》の使者《つかひ》なる誤りなき正義がその世に名をしるせる驅者《かたり》等を罰する處なり 五五―五七
思ふに昔エージナの民の悉く病めるをみる悲しみといへども、(この時空に毒滿ちて小さき蟲にいたるまで 五八―
生きとし生けるもの皆斃る、しかして詩人等の眞《まこと》とみなすところによればこの後古の民
蟻の族《やから》よりふたゝびもとのさまにかへさる)
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