るに、我等は二人《ふたり》ながら彼處《かしこ》にとられき、我等のいかなる者なりしやは今もガルディンゴの附近《あたり》を見てしるべし ―一〇八
あゝ僧達よ、汝等の禍ひは……我かくいへるもその先をいはざりき、これ三の杙《くひ》にて地に張られし者ひとりわが目にとまれるによりてなり 一〇九―一一一
彼我を見し時、その難息《ためいき》を髯に吐き入れ、はげしくもがきぬ、僧《フラーテ》カタラーン之を見て 一一二―一一四
我に曰ふ、かしこに刺されて汝の目をひくはこれファリセイ《びと》に勸めて、民の爲にひとりの人を苛責するは善しといへる者なり 一一五―一一七
みらるゝ如く裸にて路を遮り、過ぐる者あればまづその重さを身にうけではかなはじ 一一八―一二〇
その外舅《しうと》およびジユデーア人《びと》の禍ひの種なりしほかの議員等もまた同じさまにてこの濠の中に苛責せらる 一二一―一二三
我はこの時ヴィルジリオがかくあさましく十字にはられ永久《とこしへ》の流刑《るけい》をうくるものあるをあやしめるをみたり 一二四―一二六
彼やがて僧《フラーテ》にむかひていひけるは、汝等|禁《とゞ》むるものなくば、請ふ右に口ありや
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