齒にて舌を緊《し》めて相圖とし 一三六―一三八
長《をさ》はその肛門を喇叭《らつぱ》となしき 一三九―一四一
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第二十二曲
我嘗て騎兵の陣を進め、戰ひを開き、軍を整《とゝの》へ、或時はまた逃げのびんとて退くを見き 一―三
アレッツォ人《びと》よ、我は或ひは喇叭《らつぱ》或ひは鐘或ひは太鼓或ひは城の相圖或ひは本國異邦の物にあはせ 四―六
進んで偵《うかゞ》ふもの襲うて掠むるもの汝等の地にわしり、また軍軍と武を競ひ、兵兵と技を爭ふを見き 七―九
されど未だかく奇《くす》しき笛にあはせて歩騎動き、陸《くが》または星をしるべに船進むをみしことあらじ 一〇―一二
我等は十の鬼と共に歩めり、げに兇猛なる伴侶《みちづれ》よ、されど聖徒と寺に浮浪漢《ごろつき》と酒肆《さかみせ》に 一三―一五
我心はたゞ脂《やに》にのみむかへり、こはこの嚢《ボルジヤ》とその中に燒かるゝ民の状態《ありさま》とを殘りなく見んためなりき 一六―一八
たとへば背の弓をもて水手《かこ》等をいましめ、彼等に船を救ふの途を求めしむる海豚《いるか》の如く 一九―二一
苦しみをかろめんため、をりふし罪人《つみびと
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