らひ》をもて宇宙を治むる神の攝理は 二八―三〇
かの新婦《はなよめ》――即ち大聲《おほごゑ》によばはりつゝ尊き血をもてこれと縁《えにし》を結べる者の新婦――をしてその愛《いつくし》む者の許《もと》に往《ゆ》くにあたり 三一―三三
心を安んじかつ彼にいよ/\忠實《まめやか》ならしめんとて、これがためにその左右の導者となるべき二人《ふたり》の君を定めたり 三四―三六
その一人《ひとり》は熱情全くセラフィーノのごとく、ひとりは知慧によりてケルビーノの光を地上に放てり 三七―三九
我その一人《ひとり》の事をいはむ、かれらの業《わざ》の目的《めあて》は一なるがゆゑに、いづれにてもひとりを讚《ほ》むるはふたりをほむることなればなり 四〇―四二
トゥピーノと、ウバルド尊者に選ばれし丘よりくだる水との間に、とある高山《たかやま》より、肥沃の坂の垂《た》るゝあり 四三―四五
(この山よりペルージアは、ポルタ・ソレにて暑さ寒さを受く、また坂の後方《うしろ》にはノチェーラとグアルドと重き軛《くびき》の爲に泣く) 四六―四八
この坂の中|嶮《けは》しさのいたく破るゝ處より、一の日輪世に出でたり――あたかもこれ
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