アともまた詩人の最後の導者となれる一理由なり(ムーア『ダンテ研究』第二卷六二頁參照)
【榮光の民の如く】白し(天、三〇・一二九參照)
六四―六六
【彼何處に】名をいはず、情迫ればなり
六七―六九
【第三】第一列に聖母、第二列にエヴァ、第三列にラケルとベアトリーチェ(天、三二・四以下參照)
七〇―七二
【永遠の光】神の光ベアトリーチェに注ぎ、反映《てりかへ》してその冠となりゐたり。聖書に見ゆる輪《わ》後光は即ち受福者の福祉の象徴
七三―七八
人間の眼千尋の海の底深く沈みてその處より仰ぎ見ることありとも、その眼と地上の大氣の最《いと》高き處との間の距離は、わが目とベアトリーチェとの間の距離に及ばじ、されど我善く彼の姿を見たり、これかしこにては人が地上にて物を見る時の如く空氣や水などの物體を透して見るにあらですべて直觀によるが故に視力一切の距離に超越すればなり
【沈む】s'abbandona 沈むに任《まか》す意
七九―八一
以下九〇行まで、ダンテがベアトリーチェに語れる最後の詞にて、彼のこの淑女に對する愛と感謝と願ひとを言現はせるもの
【地獄に】地獄のリムボに(地、二・五二以下)
八二―八四
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