めがみ》より取れり 一〇―一二
かの星の中に登れることを我は知らざりしかど、その中にありしことをば、わが淑女のいよ/\美しくなるを見て、かたく信じき 一三―一五
しかして火花焔のうちに見え、聲々のうちに判《わか》たるゝ(一動かず一|往來《ゆきき》するときは)ごとく 一六―一八
我はかの光の中に、他の多くの光、輪を成して※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]《めぐ》るを見たり、但し早さに優劣《まさりおとり》あるはその永劫《えいごふ》の視力の如何によりてなるべし 一九―二一
見ゆる風や見えざる風の、冷やかなる雲よりくだる疾《はや》しとも、これらのいと聖なる光が 二二―二四
尊きセラフィーニの中にまづ始まりし舞を棄てつゝ我等に來るを見たらん人には、たゞ靜にて遲しと思はれむ 二五―二七
さて最も先に現はれし者のなかにオザンナ響きぬ、こはいと妙《たへ》なりければ、我は爾後《そののち》再び聞かんと願はざることたえてなかりき 二八―三〇
かくてその一われらにいよ/\近づき來り、單獨《たゞひとり》にていふ。われらみな汝の好む所に從ひ汝を悦ばしめんとす 三一―三三
われらは天上の君達と圓を一にし、※
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