Xト教徒となると同時にカッチアグイーダと名づけられしなり
『神曲』以外カッチアグイーダの事蹟を傳ふるものなし
一三六―一三八
【モロントとエリゼオ】傳不詳
【ポーの溪】フェルラーラ(ポー河附近の町)のアルディギエーリ家のことなりといふ、されど異説ありて明らかならず
一三九―一四一
【クルラード】ホーエンシュタウフェン家のコンラッド三世(一一五二年死)。一一四七年フランス王ルイ七世とともに第二十字軍を率ゐて聖地に入りしが軍利あらずして國に歸れり
一四二―一四四
【牧者達の過のため】法王等意を用ゐざるため(天、九・一二四―六參照)
【汝等の領地】當然キリスト教徒に屬すべき聖地
【人々】サラセン人
【律法】宗教


    第十六曲

カッチアグイーダ、ダンテの請ひに應じてさらにフィレンツェの昔譚をなす
一―九
ダンテはカッチアグイーダの物語を聞きその祖先にかくの如き人あるを知りて自ら誇りを感じたれば、即ちこゝにこれを自白しかつ氏素姓その物の價値甚だ少きことをいへり
【情の衰ふ】世人の情は健全ならず弱くして迷ひ易し、ゆゑに眞に愛すべきものを愛せず、その誇りを氏素姓の如きに求む。
【逸れざる】
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