すがた》とは、わが飽《あ》くなきの智、はや新しき問を起しゐたりしわが智に默《もだ》せと命じき 八八―九〇
しかしてあたかも弦《つる》のしづかならざる先に的《まと》に中《あた》る矢のごとく、われらは馳《は》せて第二の王國にいたれり 九一―九三
われ見しに、かの天の光の中に入りしとき、わが淑女いたくよろこび、かの星自らそがためいよ/\輝きぬ 九四―九六
星さへ變りてほゝゑみたりせば、己が性《さが》のみによりていかなるさまにも變るをうる我げにいかになりしぞや 九七―九九
しづかなる清き池の中にて、魚もしその餌とみゆる物の外《そと》より入來るをみれば、これが邊《ほとり》にはせよるごとく 一〇〇―一〇二
千餘の輝われらの方にはせよりき、おの/\いふ。見よわれらの愛をますべきものを。 一〇三―一〇五
しかして各※[#二の字点、1−2−22]われらの許《もと》に來るに及び、我は魂が、その放つ光のあざやかなるによりて、あふるゝ悦びをあらはすを見たり 一〇六―一〇八
讀者よ、この物語續かずばその先を知るあたはざる汝の苦しみいかばかりなるやを思へ 一〇九―一一一
さらば汝自ら知らむ、これらのものわが目に明
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