ね》にまさり最終《をはり》の時にもまさるばかり、その目清くたのしげなりき 五五―五七
また善を行ふにあたり心に感ずる喜びのいよ/\大いなるによりて、人己が徳の進むを日毎に自ら知るごとく 五八―六〇
我はかの奇《く》しき聖業《みわざ》のいよ/\美しくなるを見て、天とともにわが※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]《めぐ》る輪のその弧《アルコ》を増しゝを知れり 六一―六三
しかして色白き女が、その顏より羞恥《はぢらひ》の荷をおろせば、たゞ束《つか》の間《ま》に變るごとく 六四―六六
われ回顧《ふりかへ》りしときわが見るもの變りゐたり、こは己の内に我を容《い》れし温和なる第六の星の白さの爲なりき 六七―六九
我見しに、かのジョーヴェの燈火《ともしび》の中には愛の煌《きらめき》のあるありて、われらの言語《ことば》をわが目に現はせり 七〇―七二
しかしてたとへば岸より立ちさながら己が食物《くひもの》を見しを祝ふに似たる群鳥《むらどり》の、相連《あひつらな》りて忽ち圓を作りまた忽ち他《ほか》の形を作る如く 七三―七五
諸※[#二の字点、1−2−22]の聖者はかの諸※[#二の字点、1−2−22]
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