と量とにおいて各※[#二の字点、1−2−22]あらはるゝ姿を異にす 六四―六六
もし粗密のみこれが原因《もと》ならば、同じ一の力にてたゞ頒《わか》たれし量を異にしまたはこれを等しうするもの凡《すべ》ての光の中にあらむ 六七―六九
力の異なるは諸※[#二の字点、1−2−22]の形式の原理の相異なるによらざるをえず、然るに汝の説に從へば、これらは一を除くのほか皆亡び失はるにいたる 七〇―七二
さてまた粗なること、汝の尋《たづ》ぬるかの斑點《はんてん》の原因《もと》ならば、この遊星には、その材の全く乏しき處あるか 七三―七五
さらずば一の肉體が脂《あぶら》と肉とを頒《わか》つごとく、この物もまたその書《ふみ》の中に重《かさ》ぬる紙を異にせむ 七六―七八
もし第一の場合なりせば、こは日蝕の時、光の射貫《いぬ》く(他の粗なる物體に引入れらるゝ時の如く)ことによりて明らかならむ 七九―八一
されどこの事なきがゆゑに、殘るは第二の場合のみ、我もしこれを打消すをえば、汝の思ひの誤れること知らるべし 八二―八四
もしこの粗、穿《うが》ち貫《つらぬ》くにいたらずば、必ず一の極限《きはみ》あり、密こゝにこれ
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