ノ目をむけし者坐す 二五―二七
またこなたには、天の淑女の榮光の座とその下の諸※[#二の字点、1−2−22]の座とがかく大いなる隔《へだて》となるごとく 二八―三〇
對《むかひ》が方《かた》には、常に聖にして、曠野、殉教、尋《つい》で二年《ふたとせ》の間地獄に堪《た》へしかの大いなるジョヴァンニの座またこれとなり 三一―三三
彼の下にフランチュスコ、ベネデット、アウグスティーノ、及びその他の人々|定《さだめ》によりてかく隔《へだて》て、圓より圓に下りて遂にこの處にいたる 三四―三六
いざ見よ神の尊《たふと》き攝理を、そは信仰の二の姿相等しくこの園に滿つべければなり 三七―三九
また知るべし、二《ふたつ》の區劃《しきり》を線《すぢ》の半《なかば》にて截《き》る段《きだ》より下にある者は、己が功徳によりてかしこに坐するにあらず 四〇―四二
他人《ひと》の功徳によりて(但し或る約束の下に)しかすと、これらは皆自ら擇ぶ眞《まこと》の力のあらざる先に解放たれし靈なればなり 四三―四五
汝よくかれらを見かれらに耳を傾けなば、顏や稚《をさな》き聲によりてよくこれをさとるをえむ 四六―四八
今や汝|異《あや》しみ、あやしみてしかして物言はず、されど鋭《さと》き思ひに汝の緊《し》めらるゝ強き紲《きづな》を我汝の爲に解くべし 四九―五一
抑※[#二の字点、1−2−22]《そも/\》この王國廣しといへども、その中には、悲しみも渇《かわき》も饑《う》えもなきが如く、偶然の事|一《ひとつ》だになし 五二―五四
そは汝の視る一切の物、永遠《とこしへ》の律法《おきて》によりて定められ、指輪はこゝにて、まさしく指に適《あ》へばなり 五五―五七
されば急ぎて眞《まこと》の生に來れるこの人々のこゝに受くる福《さいはひ》に多少あるも故なしとせじ 五八―六〇
いかなる願ひも敢てまたさらに望むことなきまで大いなる愛と悦びのうちにこの國をを康《やす》んじたまふ王は 六一―六三
己が樂しき聖顏《みかほ》のまへにて凡《すべ》ての心を造りつゝ、聖旨《みむね》のまゝに異なる恩惠《めぐみ》を與へ給ふ、汝今この事あるをもて足れりとすべし 六四―六六
しかしてこは定かに明らかに聖書に録《しる》さる、即ち母の胎内にて怒りを起しゝ雙兒《ふたご》のことにつきてなり 六七―六九
是故にかゝる恩惠《めぐみ》の髮の色の如何に從ひ、いと
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