正確なる日子を豫言に附するをふさはしからずと思へるによるか(三)白黨が最後の迫害を受けしは一三〇二年の十月なればこれに基づきてかくしるせるか云々
【操縱《あやな》すもの】法王ボニファキウス八世、當時未だあらはに黒黨を助くるに至らず黒白兩黨の間に立ちて巧みにこれをあやつりフランスのシャルル・ド・ヴアロア(フランス王フィリップ四世の弟)のフィレンツェに至るを待てり
七〇―七二
【憤り】或ひは恥
七三―七五
【義者二人】何人を指せるや不明なり
さきに、いま操縱《あやな》すものといひこゝに義者二人ありといふ、チヤッコは未來を知るのみならずまたよく現在をも知るに似たり(地、一〇・一〇〇―一〇二註參照)
七九―八一
【ファーリナータ】(地、一〇・三一―三註參照)
【テッギアイオ】(地、一六・四〇―四二註參照)
【ヤーコポ・ルスティクッチ】(地、一六・四三―五註參照)
【アルリーゴ】アルリーゴの事この後に見えず、註者多くは之をもてブォンデルモンテの殺害に與れるものゝ一人なるべしといふ(地、二八・一〇六―八註參照)
【モスカ】(地、二八・一〇六―八註參照)
以上皆當時世に知られしフィレンツェ人
【善を行ふ】市政に關する(地、一六・三―一八及び五八―六〇參照)
八八―九〇
一切の望みなき地獄の魂その慰藉をたゞ知人の記憶に求むるのみ(地、二七―六四―六註參照)
九一―九三
【盲】汚泥の上にうつむき伏して見ることをえざる暴食者
九四―九六
【喇叭ひゞくまで】世界審判の日來るまで(マタイ、二四・三一)
【仇なる權能】諸惡の敵なるキリスト、人類の罪を定めんために來るなり
九七―九九
審判の日いたれば魂ヨサファットの溪にゆきて再び肉體の衣をうけ永遠きはみなき刑罰の宣言をきくべし(地、一〇・一一―二及び三の一〇三以下參照)
一〇六―一〇八
【汝の教】アリストテレスの教
一〇九―一一一
【その後】天使の喇叭ひゞきし後即ち最後の審判の後
靈肉相合して人はじめて全し、されど此等の罪人は魂すでに全からねばたとひ肉を得るも眞の完全にいたれりといふをえす、たゞ肉を離れし時に比すれば完全に近きが故に審判の後の苦しみは從つて前よりも深し
一一五
【プルート】ハデス、神話にいづる富の神なり、財寶の慾は世界人類の平和を亂し諸惡の源となるものなれば大敵といへり
第七曲
兩詩人第四の地獄の入口にいたりてプ
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