見る(淨、二二・一〇一―二參照)
【オラーチオ】ホラティウス、有名なるラテン詩人(前六五―八年)、『サチレス』(諷刺の詩)二卷及び其他の著作あり
されどムーア博士は Satiro は教の詩人(乃ち詩論の著者として)の意にて、諷刺家の意にあらず、ダンテがホラティウスの『サチレス』を知れることはその著作の中にあらはれずといへり、いかゞ
【オヴィディオ】オウィディウス、有名なるラテン詩人(前四三―後一八年)、その著書の中『メタモルフォセス』最もあらはる、ダンテがウェルギリウスに次ぎて最も多く引用せる詩人なり
【ルカーノ】ルカヌス、有名なるラテン詩人(三九―六五年)、カエサルとポムペイウスとの戰ひを敍したる『ファルサリア』の作者なり
九一―九三
【一の聲】或ひはひとりの聲、七九行にいでし聲をいふ
いとたふとき詩人の讚辭は彼等皆我と同じくうくべきものなり、かゝる詩人にしてはじめてよく詩人をしりかく我をうやまふ、また詩聖等相和して他を讚むるに吝ならざるは善し
九四―九六
【鷲の如く天翔る歌聖】ホメロス
一〇三―一〇八
【光】六七―九行
一〇六―一〇八
【城】智徳世にすぐれし知名の士女にしてしかもキリストを信ずるにいたらざりし者のとゞまるところ
【七重の高壘】註釋者曰、七重の高壘は四徳(思慮、公義、剛氣、節制)三知(聰明、知識、智慧)をあらはし一一〇行の七の門は當時ローマの教育科目たりし三文(文法、修辭、論理)四數(音樂、算術、幾何、天文)をあらはせるなりと
ダンテの七數にかゝる寓意ありしや否やもとより明かに知り難し、或ひは單に七數を好み用ゐし一例に過ぎざるか
【流れ】註釋者曰、これ美しき詞の流れなり、これを地上をゆく如く容易に渡りゆきしは筆路の難は詩人の難しとするところにあらざればなりと
一一八―一二〇
【緑の※[#「さんずい+幼」、222−7]藥】緑草の美しきをいへり
一二一―一二三
【エレットラ】エレクトラ、神話、アトラスの女にしてゼウス(ジョーヴェ)神との間にトロイアの建設者なるダルダノスを生めり
【侶】エレクトラの子孫なるトロイア人
【エットル】ヘクトル、トロイア王プリアモスの長子、トロイア戰役の名將
【エーネア】地、一・七三―五註參照
【チェーザレ】ユーリウス・カエサル、最も著名なる古の英傑(前一〇〇―四四年)
アエネアスはイタリア帝業の基をたてしトロイア人なればロー
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