【フェルトロ】意義不明
一〇六―一〇八
【カムミルラ】ヴォルシ人の王メタブルの女なり、ツルヌスを助けてトロイア人と戰ひ、戰死す(『アエネイス』七・八〇三及び一一卷)
【エウリアーロ、ニソ】エウリアルス、ニスス共にトロイア人、友情を以て名高し、ヴォルシ人と戰ひ共に斃る(同上、九・一七九以下)
【ツルノ】ツルヌス、ルツルリア人の王、アエネアスと戰ひて死す(同上、一二卷)
【低きイタリア】古くラチオ(ラティウム)と稱しローマを含めるイタリアの一部、北方の高地に對し平野多きを以て低しといふ
一〇九―一一一
【嫉み】地獄の王ルチーフェロ(ルキフェル)の嫉み、惡魔人類の幸福をねたみ、禍ひの獸なる貪慾を世に放てるなり
一一二―一一四
【不朽の地】地獄
一一五―一一七
異本曰、汝はそこに望みなき叫びを聞き第二の死を呼び求なる古のなやめる魂をみるべし
【第二の死】魂肉を離るゝは第一の死、魂無に歸するは第二の死なり、地獄に罰をうくる魂苦しみのあまり己の滅び失せんことを求むるなり
【古の】ダンテ以前の死者を總括していへり
一一八―一二〇
時滿ちて天界に登るを得る望みあるが故に甘んじて淨めの苦しみをうくる淨火中の魂
一二一―一二三
【魂】ベアトリーチェ
一二四―一二六
【律法に背ける】神をあがむるの道をつくさゞりしをいふ(地、四・三八)
一三〇―一三二
【禍ひ】現世の
【大なる禍ひ】後世の
一三三―一三五
【聖ピエートロの門】淨火の門、キリスト鑰をピエートロに與へ(マタイ、一六・一九)、ピエートロはこれを天使に托して淨火の門を開閉せしむ(淨、九・一一七以下參照)
第二曲
既にしてダンテ自らかへりみてその力よく冥界をめぐるに足るや否やを疑ふ、ウェルギリウス乃ちこれに告ぐるに己がリムボを出でゝ曠野に來るに至れる由來を以てし、これを勵まして地獄にむかはしむ
一―三
【日は傾けり】一三〇〇年四月八日の夕暮
兩詩人の地獄にむかへるは一三〇〇年の聖金曜日なりしこと地、二一・一一二以下なるマラコダの言によりて明かなり、されどこの金曜日は何月何日に當りしや、或人は三月二十五日といひ或人は四月八日といふ、こゝにはムーア博士の説に從ひて後説を採れり、詳しくは博士の『神曲中の時に就て』(Moore, Time−Reference in the Divina Commedia)を見よ
四―六
ダンテ
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