その上には日月星辰が晴れやかにめぐりめぐっております。その下には地球が刻々に零下二百七十四度に向って冷《ひえ》て行きつつあります。
 四時《しじ》が徐《おもむ》ろにそのまわりに移り変って行きます。風雨がこれを洗い、雷電がこれにはためきかかり、地震がこれをゆすぶりつつ、これを楽しませ、威《おど》かし、励ましております。万有はこれに和して、ドンドン進化の道程を進めて行きます。
 ――獣から――人間へ――
 ――人間から……?
 スフィンクスは矢っ張り鼻の表現を見せませぬ。依然たる「謎語《なぞ》」の姿を固持しております。
 吾々人類はどちらに向って進化したらいいでしょうか。
 どうしたらいいでしょうか? この驚くべき大きさ――限りない長さを。この美しさ、楽しさ――この不思議さ、怪しさを。この騒々しさ、可笑しさ――この淋しさ、悲しさを。
 この長たらしい馬鹿囃子――無味単調な茶番神楽を如何に踊ったらいいでしょうか。
 矢っ張りすべてはおかめとヒョットコと天狗の面を離れませぬ。吾々は皆スフィンクスに呪われております。
 こうなっては仕方がありませぬ。
 吾々は自分の鼻の表現を研究するより他
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