―子供のオモチャにしかならぬ程度の一生を送りたくないために、噴火口や瀑布に飛び込む人すらある位であります。
その他の人々は、しかもそうは考えませぬ。自分の満足するところに満足すりゃいいじゃないかといった調子で、めいめい行き得るところまで行って、これに満足し得意になる。あとは只驚いている。首をひねっている。感心している。喜んだりビクビクしたりしている。こんな鼻の表現がもしあったならば、その持ち主は同時にヒョットコであり、おかめであり、天狗様でなければなりませぬ。
スフィンクスに呪われた人でなければなりませぬ。
鉱物式や植物、動物式の性格
――運命と鼻の表現(七)
スフィンクスは埃及《エジプト》の万有神教から生れたものだけに、人間の鼻の表現の呪い方も森羅万象式で種々雑多に分かれております。しかしこれを大別しますと、無生物式と植物式と動物式の三つの呪い方にわかれるようであります。
凡《およ》そありとあらゆる人々はスフィンクスにこんな風に呪われながら、自分でもこれを知らず、これに囚《とら》われこれに満足して向上発展の意気を喪っているように見受けられます。
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