て下さい。今度でもうコリゴリしました」
と床の上に座ってあやまりました。無茶先生は大威張りで、
「よしよし。お前達がそんなにあやまるならば、今度は背骨だけでなく、身体《からだ》中すっかりたたき直して、ビックリする位立派な人間に作りかえてやろう」
「ええっ。そんなことが出来ますか」
「ウン、出来るとも出来るとも。お前達はおれの腕前を知らないからそんなことを云うけれども、おれが持っている薬の力ならば、どんなことでも出来ないことはないのだ」
「ありがとう御座います。それではすぐに治して下さい」
「イヤイヤ、ここでは出来ぬ。それには支度が要るから、どこか鍛冶屋へ行かなければ駄目だ。今からすぐ行くことにしよう」
と、無茶先生はすぐにお薬を取り出して、鞄の中へ入れ初めました。
その時にはるか向うから、
「ワーッ、ワーッ」
「あすこの家《うち》に珍らしい夫婦が逃げ込んだ」
「無茶先生の家《うち》だ無茶先生の家だ」
「それ、押しかけろ押しかけろ」
と云う声がすると一所に、あとからあとから大勢の人間が押しかけて、無茶先生の家のまわりを一パイに取り巻いてしまいました。
無茶先生はこれを見ると真赤
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