のですか……私たちの怨《うら》みの内容が、どんなに深刻な、残虐《ざんぎゃく》無道な校長先生のなさり方に対する反抗であるかを、この手紙で証明しなければなりません。
火星の女の名誉のために……。
そうして黒焦少女の誓いのために……。
私は小さい時からノッポと呼ばれておりました。今の母が生みました腹違いの妹が二人ありますが、二人とも普通の背恰好の女ですのに、どうして私ばかりがコンナ身体に生まれ付きましたのか不思議でなりません。もっとも実父の話によりますと、私が生まれました当時は六百|匁《め》あるかなしの、普通よりもズット小さな、月足らずみたような虚弱な赤ん坊だったと申しますが、それが五ツ六ツの頃からグングン伸び始めました。初めて小学校へ入りました時にチャプリン鬚《ひげ》の受持の先生が私を見て思わず、
「ホオ――。大きいなあア――」
と笑われましたが、私は子供ながらそのチャプリン鬚の先生の笑い顔に一種の恥辱を感じました。私が、私自身に就いて恥辱を感じましたのはこの時が初めてだったと思います。
私はそれから後、いろいろな意味で、こうした恥辱を受け続けて参りました。
その小学校の校長
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