い」と言うていなさったわ。
怖いわねえ。妾黄色いバラの花をドッサリ仏様に上げたわ。
デモこの話を聞いた時に妾もうツクヅク女車掌がイヤになってしまったのよ。雲雀《ひばり》の鳴く田圃《たんぼ》で、お父さんやお母さんのお手伝いをしていなさる智恵子さんが浦山《うらやま》しくなったわ。
わたしの言っている意味がおわかりになって?
女車掌というものがドンナに嫌らしい、淋しい、恐ろしい、ツマラナイ運命を持っているものかおわかりになって?
呉々《くれぐれ》も女車掌なんて止して頂戴。ね。
サヨナラ。お身体をお大切にね。
第二の手紙
智恵子さん。大変よ。
この前のお手紙に書いた新高運転手が来たのよ。妾たちのいるミナト・バス会社へ就職して来たの。そうして妾にプロポーズしたのよ。今度は私が殺される番よ。
でも心配しないで頂戴。妾シッカリしているんですから。ナカナカ殺されやしないから……。
新高運転手は東京の青バスが思わしくないから、勝手に暇を貰ってこっちへ来たって言うのよ。もうウソを言っているのよ。
でもツヤ子さんを殺した新高運転手に違いないのよ。ナポレオンみたいな男らしい
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