るか……そうして、それがどのような天罰、もしくは人罰となって報いられて来るか……というような事を、私は出来るだけ考えずに書いて来ました。或はこれは人知れず、心の中で思うべき種類の感想で、徳義上、社交上、発表を許されない程度のものかも知れない……と思いましたが、文壇の儀礼を体験した事のない私は、そんな事も問題にしまいと思って……眼をつぶって……自分の一切を棚に上げて……手加減なしにグングン書いて来ました。
これだけ書くために、精神的な意味で生命《いのち》がけの思いをしている事をお察し願って、すべてを許して頂けますれば、私の面目これに過ぐるものはありませぬ。
底本:「夢野久作全集11」ちくま文庫、筑摩書房
1992(平成4)年12月3日第1刷発行
入力:柴田卓治
校正:mineko
2001年4月23日公開
2006年2月26日修正
青空文庫作成ファイル:
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