ミセス・シムラは何という名前になっておりますか」
「……アスタ・セガンチニ……一番初めのプログラムに出ておいでになります。地図を読む馬の先生……」
「アッハッハッハッハッハッハッハッ……ワッハッハッハッハッハッハッ」
ストーン氏は又も堪らなく噴き出した。今度こそはとてもたまらないという風に、大きな腹を両手で押えて、文字通りに腹を抱えながら右に左に傾き笑った。
「ワハハハハハハハハハハ……お伽話《フェヤリー・ストーリース》[#「お伽話」のルビ]だ……地底の蜃気楼《ミラージ・イン・ザ・アース》[#「地底の蜃気楼」のルビ]……アッハッハッフッフッフッ……アスタ・セガンチニ……あの近眼婆さん……オースタリ人の志村のぶ子……アハハハハ。馬の先生……ウハハハ……」
けれども今度の笑いはそう長く続かなかった。ストーン氏はそうやって笑っているうちに、女の欺され方があんまり非道《ひど》いのに気付いたらしく、急に顔を撫でまわして、真面目な態度に立ち帰りながら問うた。ともすれば又も擽《くす》ぐられそうになる気持ちを肩で呼吸《いき》をして押え付けながら……。
「……ホ――オ……しかし……お嬢さん……。あの
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