え寸法がちゃんと出来ているんだから、すげえだろう……はっはっ……そんじゃ芳月軒に来てくれるな……よしよし……俺が行ったら電話をかける……うん。……あばよ……」
私はこの電話がまだ済まないうちに、いつの間にか窓から三尺ばかり離れて突立っていた。私の両腕は憤怒に唸《うな》っていた。両眼はかっと窓の中を睨んでいた。今朝《けさ》からのむしゃくしゃを一時に爆発さして……。
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……もう勘弁ならぬ。野郎が室《へや》を出たら承知しない。一《ひと》当てで引っくり返してくれる。それから女を引っくくって二人とも生捕りにしてくれる。曲馬場の時はこっちが夢中になっていたから縮尻《しくじ》ったが、今度は先手を打つのだから間違いはない。それから二人の眼の前で志免に電話をかけて帝国ホテルと芳月軒に手配をさせてくれる。……女はジョージの情婦らしいが、ジョージと突き合わせてたたき上げればわかる事だ。訳はない。……××大使や外務省なんかに物は云わさないぞ。畜生。見やがれ。どうするか……。
[#ここで字下げ終わり]
と肩で息をしながらじりじり後しざりをしていた。
しかし窓の中の二人は、無論、気付い
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