にまで信頼してくれるのか、僕は殆んど了解に……」
ここまで私が立て続けに饒舌《しゃべ》り続けて来ると、少年はその涙に濡れた顔を急に上げながら、片手で私の言葉を遮り止めた。その眼には云い知れぬ敬虔の念が輝き満ち、その片頬には物悲し気な微笑さえ浮んでいた。
「先生……」
そう云って椅子から立ち上った少年の態度には上官に対するような厳粛さがあった。私はその気合いに押されたようになって沈黙した。
「先生……僕は両親に代って先生に感謝しに来たのです」
「……ナ……何を……」
と私は面喰って眼をパチパチさせた。
少年は、又も無言のままポケットを掻い探《さぐ》って一葉の古新聞紙を私の前に差し出した。その第一頁の『東洋日報』という標題《みだし》の上の余白には、
[#ここから3字下げ、表罫囲み]
Care Nichibei Kyokai
No. 152. 3. Avenue, East End,
New York
[#ここで字下げ、表罫囲み終わり]
という英文字のスタムプが押捺《おうなつ》してある。それを取る手遅しと受取って開いてみるとその第五頁の社会欄と、中央の欄外に一つ宛《ず
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