の頭はぐらぐらとした。――幾千の怒濤《どとう》のひびきのような、長い、轟々《ごうごう》たる、叫ぶような音が起った。――そして、私の足もとの、深い、どんよりした沼は、「アッシャー家[#「アッシャー家」に傍点]」の破片を、陰鬱《いんうつ》に、音もなく、呑《の》みこんでしまった。



底本:「黒猫・黄金虫」新潮文庫、新潮社
   1951(昭和26)年8月15日発行
   1995(平成7)年10月15日89刷改版
   1997(平成9)年第93刷
入力:大野晋
校正:福地博文
1999年4月3日公開
2005年12月25日修正
青空文庫作成ファイル:
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