様式と見られるのは、徳川時代になつてから、即、芭蕉になつてからである。
かう考へると、ずつと長い歴史が、源をほゞ一にして、出発して居る。こゝまで述べた歴史の中、誹諧を除けば、皆万葉集によつて、解く事が出来る。其つもりで万葉集を文学的に講義したらと思つてゐるのである。



底本:「折口信夫全集 1」中央公論社
   1995(平成7)年2月10日初版発行
底本の親本:「『古代研究』第二部 国文学篇」大岡山書店
   1929(昭和4)年4月25日発行
初出:「万葉集十回講座講演」
   1926(大正15)年5月
※底本の題名の下に書かれている「大正十五年五月、万葉集十回講座講演」はファイル末の「初出」欄に移しました。
入力:門田裕志
校正:仙酔ゑびす
2007年7月13日作成
青空文庫作成ファイル:
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