ら演繹して来る外に、方法はない。だが其も、宣詞及び呪詞の幾種類かを比較して見ることによつて、或点までは確めることが出来るのである。

     二 宮廷及び邑落の生活

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(一)明神御宇日本《アキツミカミトアメノシタシロスヤマト》[#(ノ)]天皇《スメラガ》詔旨[#(ラマト)]、[#ここから割り注]謂[#下]以[#二]大事[#一]宣[#中]於蕃国使[#上]之辞也。[#ここで割り注終わり]云々咸聞。
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明神[#(ト)]御宇[#(ス)]天皇[#(ガ)]詔旨[#(ラマト)][#ここから割り注]謂[#下]以[#二]次事[#一]宣[#中]於蕃国使[#上]之辞也。[#ここで割り注終わり]云々咸聞。
明神[#(ト)]御[#二](宇)大八洲《オホヤシマクニ》[#一]天皇[#(ガ)]詔旨[#(ラマト)]、[#ここから割り注]謂用於朝庭大事之辞。即立[#二]皇后皇太子[#一]、及元日受[#二]朝賀[#一]之類也。[#ここで割り注終わり]云々咸聞。(以上、公式令、詔書式)
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