、かけ語や、語感を契機に飛躍させる。此訣つた様な訣らぬ様なあり様に、つきはなして了ふ。気分では覚つても、描写追求性からは解決がつかないまゝである。かうした間に、余韻と言ふより寧、象徴性の暗示をば感じさせようとした。
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頼めずは、人をまつちの山なりと、寝なましものを。いざよひの月(太上天皇――新古今巻十三)
年もへぬ。祈る契りは、はつせ山。尾のへの鐘のよそのゆふぐれ(定家――新古今巻十二)
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かうした気分本位の歌風を、幽玄体の極致と考へて行つたらしい。
尚二つの観察点がある。其は、王朝末になつて激増した託宣・夢想などに現れた神仏の御作と伝へられたものゝ影響である。神祇・釈教歌の歌類を立てさせたのは此が主因で、副因としては、隠者の歌を導いた寺家の歌風の流行にある。託宣の歌は、どこかに意味不徹底の語があつたり、おほまかなしらべ[#「しらべ」に傍線]の内に、人を寛けさと憑《たのも》しさに導く気分性がある。
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なほたのめ。しめぢが原のさしも草。われ世の中にあらむ限りは(釈教歌――新古今巻二十)
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と言ふ清
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