た生活を始めた村が、極めて古くあつた。其上、自發したものか、他の村からとり込んだかは二の次にして、相似た生活樣式の多くが、澤山な村々の上に極めての古代に見出される。平野に深く移つて後も、尚、祭りには、海から神の來る事を信じた村もある。だが多くは、段々形を變へて、山からとし、天からと考へる樣になる。元來、天上に樂土を考へた村々もあるにはあつたらしいのである。
底本:「折口信夫全集 第一卷」中央公論社
1954(昭和29)年10月1日初版発行
1965(昭和40)年11月20日新訂版発行
1972(昭和47)年5月20日新訂再版発行
初出:「民俗 第四卷第二號」
1929(昭和4年)年1月
※底本の題名の下に書かれている「昭和二年十月稿。昭和四年一月「民族」第四卷第二號」はファイル末の「初出」欄に移しました。
※図中の斜線は、罫線素片に置き換えました。
※訓点送り仮名は、底本では、本文中に小書き右寄せになっています。
※踊り字(/\、/″\)の誤用は底本の通りとしました。
入力:野口英司
校正:多羅尾伴内
2005年1月17日作成
2005年10月26日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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