るならば、高御座は、天上に於ける天神の座と等しいもので、そこに神自体《カムナガラ》と信ぜられた大倭根子天皇の起つて、天神の詔旨をみこともたせ給ふ時、天上・天下の区別が取り除かれて、真の天《アメ》の高座《タカクラ》となるものと信ぜられてゐたのである。



底本:「折口信夫全集 2」中央公論社
   1995(平成7)年3月10日初版発行
底本の親本:「古代研究 民俗学篇第一」大岡山書店
   1929(昭和4)年4月10日発行
初出:「国学院雑誌 第三十四巻第三号」
   1928(昭和3)年3月
※底本の題名の下に書かれている「昭和三年三月「国学院雑誌」第三十四巻第三号」はファイル末の「初出」欄に移しました。
入力:小林繁雄
校正:多羅尾伴内
2003年12月27日作成
2004年1月25日修正
青空文庫作成ファイル:
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