古代人の思考の基礎
折口信夫
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)竟《つひ》に
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)神|即《すなはち》現神
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「广+寺」、378−17]《カンダチ》
[#…]:返り点
(例)[#レ]
[#(…)]:訓点送り仮名
(例)近江[#(ノ)]国
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)さび/\し
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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一 尊貴族と神道との関係
尊貴族には、おほきみ[#「おほきみ」に傍線]と仮名を振りたい。実は、おほきみ[#「おほきみ」に傍線]とすると、少し問題になるので、尊貴族の文字を用ゐた。こゝでは、日本で一番高い位置の方、及び、其御一族即、皇族全体を、おほきみ[#「おほきみ」に傍線]と言うたのである。この話では、その尊貴族の生活が、神道の基礎になつてゐる、といふ事になると思ふ。私は、民間で神道
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