何の為に、忠君愛国の精神がありながら、下剋上の考へが起つて来たのであらうか。どうしても、古代論理にまで溯つて、考へて見なければならないのである。かう言つた種々の問題は、まう一度、ほんとうに情熱をもつて、祖先の生活を考へ、以て古代論理を研究しなければならないと思ふ。



底本:「折口信夫全集 3」中央公論社
   1995(平成7)年4月10日初版発行
初出:「民俗学 第一巻五・六号、第二巻第二号」
   1929(昭和4)年11、12月、1930(昭和5)年2月
※「昭和四年八月三十・三十一日、信濃人会講演筆記」の記載が底本題名下にあり。
※底本の題名の下に書かれている「昭和四年八月三十・三十一日、信濃人会講演筆記。昭和四年十一・十二月、五年二月「民俗学」第一巻五・六号、第二巻第二号」はファイル末の「初出」欄、末尾注記に移しました。
※底本では「訓点送り仮名」と注記されている文字のうち「ノ」「ツ」「能」「爾」は本文中に小書き右寄せになっています。
入力:門田裕志
校正:多羅尾伴内
2006年4月4日作成
青空文庫作成ファイル:
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