鬼の話
折口信夫

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)語《ことば》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)信州下伊那郡|新野《ニヒノ》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「やまいだれ+惡」、第3水準1−88−58]

 [#(…)]:訓点送り仮名
 (例)天《アマ》[#(ノ)]探女《サグメ》

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)離れよう/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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     一 おに[#「おに」に傍線]と神と

「おに」と言ふ語《ことば》にも、昔から諸説があつて、今は外来語だとするのが最勢力があるが、おに[#「おに」に傍線]は正確に「鬼」でなければならないと言ふ用語例はないのだから、わたしは外来語ではないと思うてゐる。さて、日本の古代の信仰の方面では、かみ[#「かみ」に傍線](神)と、おに[#「おに」に傍線](鬼)と、たま[#「たま」に傍線](霊)と、もの[#「もの」に傍線]
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