天性とも男女いずれと別らぬ者充満し、対角線を引いたごとく入り乱れて行なうから奇々怪々の異事最も多い。したがって艱難《かんなん》は発明の母ともいうが、男装女子や女装男子を見別つ法も随分あったといわせるほど備え居る。たとえば男女いずれとも別らぬ者を見れば、何気なき体《てい》で遊戯に誘い入れ、普通本邦婦人が洗濯する体に蹲《うずく》まらしめ、急に球を抛《な》げると両手で受け留むる刹那《せつな》、股《また》を開けば女子、股を狭《せば》むれば男子とは恐れ入ったろう。また予は実験しないが、一八六七年パリ版、ゴダールの『エジプトおよびパレスチナ』一四一頁に記したは、エジプトで女奴を買う前、身体検査にその女の身内熱きか否かを識《し》る法あり、大盥《おおだらい》に水の冷たいのを入れてその中に坐せしむると吸い込む故、それだけ水面が降る。降る度の高いほど精力強しと知ると。惟《おも》うに近頃諸国で結婚問題やかましく、優生学者等同音に男女身体検査を厳重に行うた後、相応《ふさわ》しい同士を婚せしむべきを主張するが、体|健《すこや》かにして子なきも多ければ、要は第一に男女精力の強弱を検すべきで、東洋に古く行われた指印
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