カともカモシシとも呼ぶ(『重訂本草啓蒙』四七)が、丹峯和尚の『新撰類聚往来』上に※[#「けものへん+完」、305−13]猪カモシシと出す。※[#「けものへん+完」、305−13]字音豹と『康煕字典』にあるのみ、説明がない。しかし完《かん》と※[#「けものへん+權のつくり」、305−14]《かん》と同音故、※[#「けものへん+權のつくり」、305−14]の字を※[#「けものへん+完」、305−14]と書いたと見える。郭璞《かくはく》の『爾雅』註に猯と※[#「けものへん+權のつくり」、305−15]を一物とす。李時珍は、猯は後世の猪※[#「けものへん+權のつくり」、305−15]、※[#「けものへん+權のつくり」、305−15]は後世の狗※[#「けものへん+權のつくり」、305−15]で、二種相似て異なりと説いた。モレンドルフ説に、猪※[#「けものへん+權のつくり」、305−16]はメレス・レプトリンキュス、狗※[#「けものへん+權のつくり」、305−16]はメレス・レウコレムス。小野蘭山は、猪※[#「けものへん+權のつくり」、306−1]すなわち猯は、日本でマミまたミダヌキまたキソノカワ
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