受けて新産の児輩《こども》に納《い》れる。故に一疋でも飛竜を殺さば、犯人子を産んでも魂を納れてくれぬとてこれを殺さず。またこの飛竜能く身を※[#「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1−94−55]に変じ、大盲飛竜の命令次第人を水に溺らせ殺すという(スキートおよびブラグデン、二巻二七頁)。支那の応竜始め諸方の翼ある竜の話は、過去世のプテロダクチルスなど有翼蜥蜴の譚を伝え、化石を見て生じたという人もあれど、予はこの現存する飛竜てふ蜥蜴に基づいたものと惟《おも》う。インドで蜥蜴を見て占う事多く、タミル語の諺に「全村の吉凶を予告する蜥蜴が汁鍋に堕《お》ちた」というは、まずはわが「陰陽師身の上知らず」に似て居る(一八九八年『ベンガル亜細亜協会雑誌』六八巻三部一号五一頁)。カンド人は、誓言に蜥蜴の皮を援《ひ》いて証とす(バルフォール『印度事彙《ゼ・サイクロベジア・オヴ・インジア》』三版二巻七三〇頁)。いずれも以前蜥蜴を崇拝した遺風であろう(紀州日高郡|丹生《にゅう》川で、百年ばかり昔淋しい川を蜥蜴二匹上下に続いて游《およ》ぎ遊ぶを見、怖れて逃げ帰りしを今に神異と伝え居る)。それから前文中しば
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