第3水準1−94−55]《がく》が蛇同様霊異な事多きより蛇とは別にこれを崇拝したから、竜てふ想像物を生じた例も多く、それが後に蛇崇拝と混合してますます竜譚が多くまた複雑になったであろう。『古今図書集成』辺裔典二十五巻に、明の守徐兢高麗に使した途上、定海県総持院で顕仁助順淵聖広徳王てふ法成寺《ほうじょうじ》関白流の名の竜王を七昼夜祭ると、神物出現して蜥蜴のごとし、実に東海竜君なりと出《い》づ。画の竜と違い蜥蜴のようだとあれば、何か一種の蜥蜴を蓄《こ》うて竜とし祠《まつ》りいたのだ。『類函』四三七、〈『戎幕間談《じゅうばくかんだん》』曰く、茅山《ぼうざん》竜池中、その竜蜥蜴のごとくにして五色なり、昔より厳かに奉ず、貞観《じょうがん》中竜子を敷取し以て観《み》る、御製歌もて送帰す、黄冠の徒競いてその神に詫《わ》ぶ、李徳裕その世を惑わすを恐れ、かつて捕えてこれを脯《ほ》す、竜またついに神たる能わざるなり〉、これは美麗な大|蠑※[#「虫+原」、第3水準1−91−60]《いもり》を竜と崇めたのだ。本邦には蜥蜴や蠑※[#「虫+原」、第3水準1−91−60]の属数少なく余り目に立つものもないので、格別
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