介故、皆持って往こうと言うと、その間に竜輩凍死すべければ、以後汝を休ませ、吾輩毎日運ぶべしと言った。誠に厭《いや》なものを兄弟分にしたと迷惑の余り竜輩評議して、ラが睡るに乗じ斧で切り殺すに決した。ラこれを窃《ぬす》み聞き、その夜|木槐《きくれ》に自分の衣を著《き》せ臥内《ねや》に入れ、身を隠し居るとは知らぬ竜輩来て、木が屑になるまで※[#「石+欠」、第4水準2−82−33]《き》り砕いて去った。ラ還って木を捨てその跡へ臥す。鼾が高いので、竜輩怪しみ何事ぞと問うに、今夜痛く蚋《ぶと》に螫《さ》されたと対う。あんなに強《したた》か斧で※[#「石+欠」、第4水準2−82−33]ったのを蚋が螫したとは、到底手に竟《おえ》ぬ奴だ、何とかして立ち退《の》かそうと考え、翌旦《あくるあさ》ラに、汝も妻子をちと訪ねやるがよい、大金入りの袋一つ上げるからと言うと、汝らのうち一人その袋を担《かた》げて随《つ》いて来るなら往こうと言う。因って竜一人|従《とも》してラの宅に近づくと、暫く待っておれ、我は先入って子供が汝を食わぬよう縛り付けて来るとて宅に入り太縄で子供を括《くく》り、今竜が見え次第大声でその竜肉を
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