て、戸を周って顔だけ斜《はす》にして入れた。彼等は食卓を眺めているところであった、(その食卓は大層立派に飾り立てられていた。)と云うのは、こう云ったような若い世帯持ちと云うものは、こう云う事に懸けてはいつでも神経質で、何も彼もちゃん[#「ちゃん」に傍点]となっているのを見るのが所好《すき》なものであるからである。
「フレッド!」と、スクルージは云った。
ああ胆が潰れた! 甥の嫁なる姪の驚き方と云ったら! スクルージは、一寸の間、足台に足を載せたまま片隅に腰掛けていた彼女のことを忘れてしまったのだ。でなければ、どんな事があっても、そんな真似はしなかったであろう。
「ああ吃驚した!」と、フレッドは叫んだ。「そこへ来たのは何誰《どなた》です?」
「私だよ。伯父さんのスクルージだよ。御馳走になりに来たんだ。お前入れて呉れるだろうね、フレッド!」
入れて呉れるだって! 彼は腕を振り千断《ちぎ》られないのが切めてもの仕合せであった。五分間のうちに、彼はもう何の気兼ねもなくなっていた。これほど誠意の籠った歓迎はまたと見られまい。彼の姪は(彼が夢の中で見たと)すっかり同じように見えた。トッパーが這
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