誕祭お目出とう!」
「スクルージさんでしたか。」
「そうですよ」と、スクルージは云った。「仰しゃる通りの名前ですが、どうも貴方には面白くない感じを与えましょうね? ですが、まあどうか勘弁して下さい。それから一つお願いが御座いますがね――」ここでスクルージは何やら彼の耳に囁いた。
「まあ驚きましたね!」と、かの紳士は呼吸《いき》が絶えでもしたように叫んだ。「スクルージさん、そりゃ貴方本気ですか。」
「なにとぞ」と、スクルージは云った。「それより一文も欠けず、それだけお願いしたいので。もっとも、それには今まで何度も不払いになっている分が含まれているんですがね。で、その御面倒を願われましょうか。」
「もし貴方」と、相手は彼の手を握り緊めながら云った。「かような御寛厚なお志に対しましては、もう何と申上げて宜しいやら、私には――」
「もう何も仰しゃって下さいますな」と、スクルージは云い返した。「一度来て下さい。一度手前どもへいらして下さいませんでしょうか。」
「伺いますとも」と、老紳士は叫んだ。そして、彼がその積りでいることは明白であった。
「有難う御座います」と、スクルージは云った。「本当に有
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